ウェブサイトのたたみ方
― 春といえば出会い、そしてお別れの季節。
自分が担当していたウェブサイトの1つも契約上この春の閉鎖が決まっており
つい先日、削除作業を実施しましたところです。
こういったウェブサイトの閉鎖作業はめったにあることではないので、
後学のためにその時の手順をブログに残しておきます。
手順
前日までの準備
閉鎖メッセージページ(index.php)の作成
<?php header("HTTP/1.0 410 Gone"); ?> <HTML> <HEAD> <title>さようなら</title> </HEAD> <BODY> 誠に勝手ながらサイト閉鎖しました。SEE YOU!! </BODY> </BODY> </HTML>
ユーザー向けに閉鎖したことがわかるメッセージと
検索エンジン向けに『完全にページを削除しましたよ』ということが伝わるように
『410 gone』ステータスを返すようにします。
リダイレクトの検証
閉鎖後、サイト内のコンテンツページURLでアクセスしてきたら
.htaccessでドメイン直下の閉鎖メッセージページ(index.php)にアクセスするように
リダイレクトするように設定できる準備をします。
記述例)
RewriteEngine on RewriteRule ^.+$ / [QSA,R=301,L]
よくわかるかもしれない図解↓
サーバ上のファイルのバックアップを取る (ローカルPCにファイル保存)
どうせ無くなるもの…侮って消してしまった時に限って、なぜか痛い目を見ます。
何かあった時でも一定期間内であればさし戻すことができるようにするための保険として一応用意しておきましょう。
※大人の事情でバックアップを取ることがができない場合はこの作業をすっ飛ばします。
当日やること
今日までに築き上げてきたサイト知名度にもよりますが、
本当に大切なサイトの時は作業者と確認者の2人体制で行うのが理想的です。
作業開始時刻を確認する
閉鎖する時間を約束をしている場合は先走って撤去作業をしないようにしましょう。
ブラウザでサイトを表示する
最後の姿を拝みましょう。
サーバー上のファイルを削除
一番緊張する惜別の時です。
立ち上げの時の苦労を思いながら消すと涙が出てきます…が、ここはざっくり消しちゃいましょう。
ブラウザの更新ボタン(F5)を押す
閉鎖メッセージの表示を確認しましょう。
ついでにWebインスペクタ等でHTTPステータスが『410 gone』で返っているか確認もしておくと万全です。
蛇足
最近ニュースで検索エンジンに載っている情報に対して、『忘れられる権利』を主張する世論が報じられていますが、なんだかお門違いな話だな~と思います。
そんなに検索結果から消したければ、まずサイトから情報を消すのことが筋ってもんでしょw